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転ばぬ先の杖は、魔法の杖!? みんなで取り組む『学び合い』入門 第4~6章の感想

ここ数回で、みんなで取り組む『学び合い』入門 (THE教師力ハンドブック)(西川純先生著)の第1章から第3章までの感想を書いてきました。GW中にぜひ完結させたいこともあり、残りを一気に書いてみようと思います。

読み終わって

この本を読み始めるとき、「より良い授業、役に立つ授業にしたい。そのためにはどういう風に『学び合い』の授業をすればいいのだろう」と思っていました。つまりはノウハウが知りたかったのです。

西川先生がコメントしてくださった「転ばぬ先の杖です。」という言葉も、『学び合い』の授業が失敗しないための杖と受け止めていました。(コメントを頂いた経緯はこちらの記事に書きました。

もちろん授業が上手いかないときへの対応も分かりやすく書かれていますが、さらに深く、さらに先へ、とても広い視野で『学び合い』について語られています。

「転ばぬ先の杖」は授業が転ばないことだけではなく、『学び合い』の授業をする先生として、子どもも先生も転ばずに進んでいくための杖でした。

歩くときの体重を支えるための杖というよりは、ハリーポッターの魔法の杖のようです。これは、使う人の責任の大きさも含めての表現です。

 

感想を書くのが難しい。。。

他の本(すぐわかる! できる! アクティブ・ラーニング 西川純先生著 2015年)なども読んでいたのに、恥ずかしながら今回やっときちんと認識できたこともありました。

4章以降を読んで、感想を書くことをとても難しく感じました。感想がなかった訳ではなく、多さと内容の深さからです。

アクティブラーニングに挑戦しようとして『学び合い』を知り、その方法を学ぶつもりが、授業実践を超えた大きなことを学んでいることに驚きます。

『学び合い』やアクティブラーニングとどう関係あるのかと、不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。以下は各章についての感想のあくまで一部を書きます。

第4章 普通のことを徹底することから始めよう!同僚との接し方

マイペースな私にとって「足りないこと満載」な予感しかしない章でした。

同僚という同じ組織で働く仲間について、新たな観点から見ることができました。白黒や善し悪しで判断しないこと、違いを尊重できることの大切さやメリットについて、おそらくこれまで聞いたり読んだりしたどの説明よりも一番納得できました。

人として認められることの大事さについても、目から鱗です。

第5章 週イチから始めよう!授業のファーストステップ

授業で取り入れられることが多く書かれています。

また「部分的な『学び合い』」の授業と、「足して2で割る『学び合い』もどき」の授業とが私がまだしっかり理解できていないところです。

そしてこの章では「一人も見捨てない」という大事なキーワードが何度も出てきます。私が感想を書くことに困難を感じることの1つです。

第6章 仲間と広がりを生み出そう!自分の志を保つために

小さな会の開き方から、助成金や後援の申請まで踏まえた内容です。とても広い視野から語られています。

そして願いを叶える過程で陥る可能性のある、落ち込まないための方法や負けないための方法が具体的に示されています。

3月に卒業したばかりながら、大学(通信制・教育学科)で学んだ教育学を通して、斎藤喜博、ヤヌシュ・コルチャック、ルソーなどの教育や先生としての在り方について知りました。

『学び合い』はまた違った新しい、深く踏み込んだ内容です。『学び合い』以外でもこういったアプローチの授業実践というのは存在するのでしょうか???

これからも勉強!

大学卒業後の勉強をどうしていこうかと思っていましたが、既にとても奥深いテーマに出会っていたことを知りました。

子どもをもっと信頼したいと思います。同時に、放任や無責任にならないようにとも思います。

魔法の杖の凄さも使い方も私はまだ十分に理解していません。これから『学び合い』についての本をもっと読むのはもちろんのこと、いろいろな方に会ったり、いろいろな場所に行ったり、教育心理学などもう少し学びつつ、私らしく一歩一歩進んでいきたいと思います。

 

ピグマリオン効果

ピグマリオン効果とは、人の成長は周囲の評価や扱い方に影響を受けるとし、「周囲がプラスの印象を抱くと、実際にプラスの方向へと結果が現れる」という教育心理学分野における法則です。

引用元

www.educate.co.jp

過去記事

arukutech.hatenablog.com