みんなで取り組む『学び合い』入門 (THE教師力ハンドブック)(西川純先生 著)の第一章を読んでの感想です。
第一章「タイプ別に違いがある?校長の協力を得るために」
これまでの授業とは目ためのかなり異なった『学び合い』の授業を実践する上で、学校のトップである校長先生の協力をどう得たらいいのか、経営学も交えつつ組織やリーダーについて解説されています。
正直に言うと、フリーランスで非常勤講師の私には、第一章はあまり関係ない内容かもしれないと思っていました。
社会で活動するための大切な知識
第一章は、組織、そして社会の中で何らかの活動をするときに役立つ知識です。
社会学者のエヴェリット・ロジャーズのイノベータ理論や、経営学者のレンシス・リッカートの研究に沿って校長の各タイプが解説されています。自分自身の置かれた状況を的確に判断し、適切なふるまいをする上で大きな手掛かりとなる知識だと思います。同時に自分のタイプを知ることでもあります。
そして何のためかといえば、すべては子どものためです。
私に欠けていた視点
私は、「講師」と「学生」(または「受講者」)という枠組みの中で仕事をすることが最近はほとんどでした。教師としての在り方については大学(通信制・教育学科)のスクーリングや教育実習などで指導を頂き学ばせて頂きました。
一方で、チームメンバーとしてやチームリーダーとしての考え方は、フリーランスとして個で動くことが長かったのも影響したのでしょうか、経験不足が否めないと感じる側面でした。また、そもそも私は元々自他共に認めるマイペースな性格でもあります。
そのため組織を運営している友人などを見ると「素晴らしいなあ」と純粋に尊敬や関心を寄せていたのです。
第一章では、リーダーの在りようが、メンバーの主体性にどのように影響を及ぼすのか、そして主体的である場合とそうでない場合のメリット・デメリットなどを具体的に知ることができました。
感想
昨日ざっと読んだ第一章を、今日はマインドマップに書き留めながら読みました。
先に書いた通り、私には校長先生の話はそれほど関係ないかもしれないと考えていましたので、こういった学びを得るとは想像しておらず、とても驚いたというのが率直な感想です。
『学び合い』の授業をする上で、自分自身、そして学生を知るためにも活かせる、とても深い内容だとも思いました。