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通信制大学で学ぶ - 「ペーパレス」と学習は相性が悪い?

大学の通信教育課程で勉強した二年間、スクーリングでノートを取る、レポートの構成を考えつつメモを取るなど、メモや文章を「書く」または「入力」する機会がとても多かったです。

私は手書きよりタイピングの方が早く疲れないので、タブレットやPCでEvernoteやWordに入力をする方がずっと効率的です。ただ試験前の暗記など大切な場面では、なんとなくEvernoteでまとめたものを一旦印刷し、紙を使っていました。

 

紙とディスプレイ

省エネや効率化のための「ペーパレス」が推奨されるようになって随分経ちます。普段の生活で紙を使う場面は随分減りました。

ところが考える作業となると、なんでも「ペーパレス」が正しいとは言えません。ディスプレイで何度もチェックしたはずなのに、プリントアウトした途端にミスを見つけたという経験は多くの方がされているのではないでしょうか。

違いは光

私たちが見ているものは、目から入った光が視覚情報として脳へ伝わったものです。紙に書かれた(または印刷された)情報と、ディスプレイに表示された情報、一番の違いは「光」です。

紙を見る時は光源が別にあり(照明や太陽光)その光が紙に反射して目に入ります。ディスプレイはそれ自身が光を発しているため、光源そのものを見ていることになります。

視覚情報が人に与える影響は私たちが意識するよりはるかに大きく、反射光を見ているのか、光っているものを見ているのかで、何らか違いが出ることは十分あり得るでしょう。

読む速度、記憶、理解度への影響

2012年の情報処理学会研究報告、iPad vs 紙で研究を行った結果では、読む速度のテストは、ディスプレイ(iPad)の方が勝っており、しかしながら記憶&理解度のテストでは紙の方が勝っていました。

ディスプレイの方が読みやすいのですが、記憶に残り深く理解できるのは紙と言う結果です。

ディスプレイやディジタルコンテンツの活用

今日、誰もがディジタルコンテンツの恩恵を受けていて、それらを見る方法のほとんどはモニター、スマホ、タブレットなどのディスプレイです。

私自身も暗記ではアプリも活用し、メモやレポートの下書きはタブレットのEvernoteで、調べ物や参考文献検索はインターネットを利用しました。ディスプレイを見ている時間はかなり多いはずです。それにインターネットが無かったら仕事と大学の勉強の両立は無理だったと言えますので、紙だけで勉強するのは負担が大きすぎるのも現実です。

また、タブレットを使った学習のメリットは、興味を引くだけではなく、個々に合わせた学習出来、一斉授業よりも効率良く子供達が学べることとも言われています。

「AIなら一学年の学習が32時間で終わる」
https://www.houdoukyoku.jp/posts/9628

でも「なにもかもペーパレス!」は危うい

紙を使うことを「資源の無駄遣い」として全て禁じてしまうと、かえって非効率で悪影響がある可能性もあるでしょう。使い分けが大事です。なんとなく紙の方がやりやすい、と感じたときにはペーパレスに拘りすぎずその直感を信じてみるのも正しいことかもしれません。

望ましい学習スタイルは、ディジタル、アナログの両方の良さを取り入れたものになるのでしょう。ただ紙やアナログの良さは、今後再発見されるのかもしれないと思うこのごろです。