あるくテック

日々試行錯誤しつつ実践中

小学校の先生としての、最初の一年

 2020年4月に小学校の先生になりました。そして先日、終業式を終えました。

 今年度から書き始めたnoteもありますが、Hatena Blogには過去二度の通信制大学での学びの記録も残っていて、振り返りを書くならなんとなくこちらかなと。

どんな一年だったか

 一つの記事の中ではとても書ききれないのですが、印象に残っていることを書き留めておこうと思います。

子どもたちはみな元気いっぱい!

  日々を懸命に生きる子どもたち。

 1年間、本当にありがとう。みなさんから本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。

ともかく、チャレンジの一年

 日々初体験のことばかり。初任者ですからね。

 国語や社会の授業、朝の会や帰りの会、学活、外国人教員との協働授業や学級運営、探求学習の授業、校外学習のプランニングと実施、オンライン講座、プログラミング教育、オンライン授業、保護者会、三者面談、エキシビション(学習発表会)、校内イベント企画運営、担任外のクラスでの授業、、と、もう初めて尽くし。

 私と同い年の人の中には、それなりのポストに就く人も少なくない年齢(笑)。体力だって、残念ながら溢れかえっているわけでは決してありません。それでもともかく一年走り切ったことは、自分を誉めたい!

オンライン最強。学びの機会はどこにでも

 いきなりのコロナ禍に、何もかも予定通りには行きませんでした。それでもオンラインの環境が充実したことは大きなことでした。

 オンラインで数多くの教員向け講座が開催されたのです。教員同士の学習会もZoomで頻繁に行われました。「教員経験1〜5年向け」といった有り難い講座に、迷わず参加。若い教員の方に混じって学ばせていただきました。このへんは、通信制大学で経験済みでしたので尻込みも遠慮もなく楽しんで学びました。

 私の場合はFacebookを中心として、GEG(Google Educator Group)はじめ、大学の先生方や各地の先生方、全国の『学び合い』の会、企業の方々、友人・知人との繋がりやそこから得られた情報や支援に支えられた一年でした。

 学校には教育コーディネーターがいてサポートを受けられますが、いわゆる初任者研修は私は受けられなかったので、こういったつながりがなかったらと思うと、なかなか厳しかっただろうと思います。

弱みも強みも

 毎日が勝負、余裕のない日々の中で露わになる自分。以前はなんとかごまかせていたのかもしれないけれど、「私ってこんな人だったんだな」と思いつつ、自分の弱さも否応なく直面しつつ。

 弱音を吐いたことも、何度となくありました。聞いてくださった方々、本当に本当に感謝しています。

 この経験も、教員としての自分に還元できることはきっとあると思います。

教員になること

 子ども達だけでなく、保護者の方々、そして学習をささせてくださる地域の方々とつながりながらの1年間。

 一年間の繋がりで何ができるのか、できたのかというと、正直まだよく分かりません。少しずつ振り返っていこうと思います。

これからどこに向かっていくか

 やりたいこと、やってみたいことはいろいろあります。やれそうなことからチャレンジしながら、結果やその影響だったり波及だったりを楽しみながら、さらに先へ進んでいけたらとぼんやりと思っています。

転職しました

実は転職して、今年の4月から小学校の先生になりました。

 

言わずもがな、コロナ禍の最中での転職。

怒涛の9か月間を過ごしました。それでも新たな機会に挑戦できるのは有難いことだなと思います。

 

最近の記事はこちらに書いてみています。

note.com

noteで書き始めたのは、「新しいサービスも実際に使って体験してみよう」という理由からでしたが、心機一転にもなったのかもしれません。

 

どちらも、のんびり続けてみようと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします!

GoogleスープレッドシートでGoogle翻訳を使う

GoogleスープレッドシートでGoogle翻訳が使えることを今日知りました。

Googleスープレッドシードとは

Googleのサービスで、Webブラウザ上やアプリで使える表計算ツールです。Microsoftのエクセルを使っている方なら、すぐに使えると思います。Googleアカウントがあれば無料で使えますし、例えばWindowsのPCで作ったシートをiPadやAndroidのスマホから見ることができますので、いろいろな人とデータを共有するのに便利です。

複数人で同時に編集することもできます。

www.google.com

スープレッドシートの中で翻訳するには?

翻訳結果を表示させたいセルに、一行追記するだけです。

=GOOGLETRANSLATE(A2,"auto", "en")

 A2のセルに入力された文字列を、言語は自動判定(auto)して、英語(en)に翻訳をします。

B2以下に上記のような式を入力すると、次のようなスープレッドシートができました。

 

Googletranslate

Googletranslate

会社、サークル、保護者会などで、多言語の参加者がいるときの議事録をGoogle Spreadsheetで作るとこんな感じに。

今回はテストとしてA列(水色のセル)に日本語を入力すると、B列では日→英、C列では日→ポルトガルに翻訳するように設定しました。

欲を言えば双方向(日←→英/日←→ポルトガル)に翻訳できるシートにしたいところ。

 

f:id:takakosudou:20200126221022p:plain


翻訳に使える言語のコード一覧はこちらも参考になりそうです。

GoogleTranslateで使える国名コード一覧 | 生活情報 -こんなことあるね

プログラミングの授業例 Webゲームその3

Webゲーム制作の授業、今回はその3としてプログラミングの基礎「変数と条件分岐(if)」についてです。

ゲーム制作を通してプログラミングの基礎を学ぼう

授業ではenchant.jsというライブラリ(プログラムのパーツ)を使って、効率よくプログラミングを行うことで、体験重視の授業になるようにしていました。

変数と条件分岐

ゲーム制作に限らず、様々なデータを扱ったり(変数の利用)、「こんな時はどうする?」といった場合によって行う処理を変えたり(条件分岐)、プログラミングの基礎知識として分かっておきたいことがいろいろとあります。

ただ聞いても分からない

私が初めてプログラミングに触れたのは、大学の授業(19歳頃?)ででした。その時の言語はFORTRAN。条件分岐やループ処理をしたのはぼんやり覚えています。クラスメイトに手伝ってもらってなんとか課題を提出したものの、分かった実感は全くありませんでした。

その後、工学部のC言語の授業を履修して出てみたものの、講義で行われた詳細な「メモリ」の解説で心が折れました。当時理学部だった私にとって初めて知ることばかり。聞くこと全てが分かりませんでした(笑)。

とにかくトライ&エラー

そんな私でもその後プログラミングを仕事にできたのですから、興味のある方はぜひ心配しないで楽しんでやってみてほしいと思います。

プログラミングの学習は外国語を覚えるのにも似ています。単語と文法を習ってみただけではまだしゃべれるようにはならないですが、とにかく使ってみて経験を重ねることで使えるようになります。

ある程度のところまで行けたらあとは楽になるはずです。

コンピュータは怒らない

プログラムの入力を間違えて滝のようなエラーを吐きだそうと、コンピュータは怒りません。今はコンピュータが即壊れる心配をせずにプログラミングを学習してみることができますので、遠慮は無用です。

それなのに。吐き出されたエラーを見ながら「あ~ごめんごめん」「そうだよね~」などと呟くようになったら。あなたも立派なプログラマかも(笑)

授業のプリント

話が脱線しましたが、授業で配布したプリントは次のようなものです(無理矢理)。

 

変数とif文を使った描画制御
          
今日のMission
1.リソース(画像)をプロジェクトに追加し、Spriteクラスを使って適切に表示ができる。

2.flag_x === true(26行目) なぜ=(イコール)が3つなのか説明できる。

3.変数flag_xがどうして必要なのか説明できる。

 

<演習問題例>

 

1)準備
 code.9leap.netにログインする。
 http://code.9leap.net/codes/show/151788 からフォークする。
2)「Add Resource」ボタンからクマの画像を追加する。
3)15行目以降を記述し、クマを表示させる。変数名はbearとする。
4)フラグの利用
①~④の処理を書いてみましょう。1つ書いたらすぐに実行するとデバッグが楽です。

     // 方向フラグをtrueに
     var flag_x = true;
     // くまが表示されているとき、常に行う処理
    bear.addEventListener(Event.ENTER_FRAME,function()
     {
         if(flag_x === true)
        {
            if(bear.x < 300){
                 // ① クマを3ピクセル右へ動かす
             }
             else
             {
                 // ② 方向フラグをfalse(左)にする。
             }
          }
         if(flag_x === false)
         {
         if(bear.x > 0){
            // ③ クマを3ピクセル左に動かす
         }
         else
         {
            // ④ 方向フラグをtrue(右)にする
         }

授業のながれ

授業の冒頭10分程度で説明を行った後は、全員が達成できることを目指して、学生が自由に課題に取り組みます。教室内の立ち歩きも相談も自由です。学生が自主的に教室のホワイトボードを使って、ミニ授業をおこなっても構いません。
全員が達成するためには協働が求められます。様々なコミュニケーションスキルを学ぶ機会にもなります。

クラス全体としての達成度については授業の最後で確認をします。

プログラミングを楽しむ

作ったものが動きはじめるのは、誰にとっても驚きや楽しさがあることだと思います。

それを繰り返し体験しながら試行錯誤を重ねていけるのが、プログラミングの良いところです。

 

プログラミングの授業例 Webゲームその2

Webゲーム制作の授業、今回はその2として画像描画についてです。

Webゲームづくりに欠かせない画像表現

授業ではenchant.jsというライブラリ(プログラムのパーツ)を使って、効率よくプログラミングを行うことで、体験重視の授業になるよう工夫していました。

また、ゲームを作るときに画像の表現は欠かせないものですが、その点についてもライブラリを使うことで最低限のプログラムで好きな絵を表示させたりコントロールすることができました。


授業で配布したプリントは次のようなものです。

 

Spriteを使った画像の描画
          
今日のMission
1.enchant();を書く場所と、役割が説明できる。
2.画像を表示するためのプログラムの書き方が説明できる。
3.Spriteクラスのプロパティframeと、画像ファイルの関係を説明できる。

 

<演習問題例>

1)準備
①code.9leap.netにログインする。
http://code.9leap.net/codes/show/150992からフォークする。
③画面下の方にあるAssets Listを確認し、画像のファイル名をチェックする。

 

2)5行目に、enchant.jsライブラリを使うときに、必ず書く1行書いてください。

 

3)クマの表示
画面上にクマを表示するために、『適切な場所』に下記の記述をする。カッコの形に注意。
①game.preload('chara1.png');
② var bear = new Sprite(32,32);
bear.image = game.assets['chara1.png'];
bear.frame = 0;

 

4)クマを変える。
画面上に表示された茶クマを、白クマや女の子のクマに変える。

 

チャレンジ問題
1)クマのアニメーション
%演算子を使って、クマをアニメーションさせる。

2)game.fpsの値を変えて、アニメーションの速度がどうなるか確認してみましょう。

 

授業のながれ

授業の冒頭10分程度で説明を行った後は、全員が達成できることを目指して、学生が自由に課題に取り組みます。教室内の立ち歩きも相談も自由です。学生が自主的に教室のホワイトボードを使って、ミニ授業をおこなっても構いません。
全員が達成するためには協働が求められます。様々なコミュニケーションスキルを学ぶ機会にもなります。

またプリント中の演習問題例は、Missionを達成するための作業として私から例示していたもので、学生自身で例題を考えて授業に取り組んでも構いません。つまりMissionが達成できるのであれば、例題を解かないことを選べます。

クラス全体としての達成度については授業の最後で確認をします。

プログラミングを楽しむ

作ったものが動きはじめるのは、誰にとっても驚きや楽しさがあることだと思います。

それを繰り返し体験しながら試行錯誤を重ねていけるのが、プログラミングの良いところです。