あるくテック

日々試行錯誤しつつ実践中

楽しい授業、成長する授業

実は教えている学生が私のブログを読んでくれたそうです。ありがとうございます。でも

照れくさいです。

社会人の方に読んでいただくのはほとんど照れは感じません。先日は大学でお世話になった先生が感想をメールで送ってくださりとても嬉しく、また励まされました。

おそらく、実際に私の授業を受けている学生が読んでくれることが、照れくさいのでしょうね。バックステージを見られてしまう感覚でしょうか。

ですがいろいろな方がが私のブログを読んでくれることは、私にとってとても良い刺激だと思います。

マジメな面も、ぼーっとした大変にゆるいところも、どちらも私ということですよね。

楽しい授業、成長する授業

ところでGWに勉強をした『学び合い』ですが、改めて自分の記事を読み返してみると既に忘れていたことがありました。5月、6月、そして8月と、研究会に参加させていただく予定なので、いろいろな方のお話を伺ってたくさん吸収したいと思います。

ところであるクラスで授業について無記名のアンケートを取りました。

「友達に聞いた方が分かる」ことや「すぐに質問できる」「何度も聞ける」こと、「理解が深まる」ことなどに気づいてくれていて嬉しく思います。一方で普段は見えない本音や葛藤も分かりました。特に学生同士のコミュニケーションについては複数の学生が何らか課題を抱えています。

 

こういった課題に対し、『学び合い』では先生一人が課題を抱え込むのではなく、子どもたちでの解決を目指します。

とはいえ、私が無記名のアンケートから知った課題をクラスにどう問いかけていいか、課題を抱える学生それぞれの気持ちを考えると、どうしたらいいのか今の私にはまだ分かりませんでした。自信がありませんでした。

今年度、私は複数の学校で複数のクラス(前期・後期で合わせて9クラス)を担当させていただいています。そこで学校名やクラス名は伏せて、アンケートを取ったクラスとは違うクラスでアドバイスをお願いしてみました。

 

学生たちはとても真剣に考えてくれ、学生だからこその発想でアドバイスをしてくれました。

少しだけご紹介すると、「ネットを活用すればいいのでは」というアドバイスです。対面では人と話せなくても、SNSでなら大丈夫という場合があると。言われてみればなるほどと思うものの、私には出せない発想です。質問の集め方やクラスへのシェアにもネットを活用したアイディアをもらいました。

学生達すごい。すばらしい。

無記名アンケートに協力してもらったクラスの次回授業では、アンケート結果ともに、それらのアドバイスを伝えてみたいと思います。

転ばぬ先の杖は、魔法の杖!? みんなで取り組む『学び合い』入門 第4~6章の感想

ここ数回で、みんなで取り組む『学び合い』入門 (THE教師力ハンドブック)(西川純先生著)の第1章から第3章までの感想を書いてきました。GW中にぜひ完結させたいこともあり、残りを一気に書いてみようと思います。

読み終わって

この本を読み始めるとき、「より良い授業、役に立つ授業にしたい。そのためにはどういう風に『学び合い』の授業をすればいいのだろう」と思っていました。つまりはノウハウが知りたかったのです。

西川先生がコメントしてくださった「転ばぬ先の杖です。」という言葉も、『学び合い』の授業が失敗しないための杖と受け止めていました。(コメントを頂いた経緯はこちらの記事に書きました。

もちろん授業が上手いかないときへの対応も分かりやすく書かれていますが、さらに深く、さらに先へ、とても広い視野で『学び合い』について語られています。

「転ばぬ先の杖」は授業が転ばないことだけではなく、『学び合い』の授業をする先生として、子どもも先生も転ばずに進んでいくための杖でした。

歩くときの体重を支えるための杖というよりは、ハリーポッターの魔法の杖のようです。これは、使う人の責任の大きさも含めての表現です。

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戦略は何のために? みんなで取り組む『学び合い』入門 第3章の感想

みんなで取り組む『学び合い』入門 (THE教師力ハンドブック)(西川純先生 著)の第3章を読んでの感想です。1つ前の記事の続きです。

 

arukutech.hatenablog.com

第3章「最初に説明しよう!保護者との接し方」

私は非常勤講師として働いているため、学生の保護者の方と直接お目にかかることはありません。

ただ、私なりになのですが、学費を払って子どもを学校に通わせる親御さんの思いを忘れないように心がけています。進路指導や保護者対応をしている他の先生方のことも忘れないようにと意識しています。

そういった状況のため、この章は第三者として役立つ知識が多いのだろうかと思いつつ読みましたが、授業にそのまま活かせるヒントがいくつもありました。

協力を得るための戦略

第1章では校長先生の協力を得るために、この第3章では保護者の協力や理解を得るためにどうすれば良いのかが書かれています。

これらはそのまま、クラスまたは子どもへの対応と通ずるものだと思いました。すぐに授業に活かせそうなヒントもありました。人と接する基本は、相手の立場が変わっても共通するものがあるということなのかもしれません。

フェスティンガーの認知的不協和理論による「人は他の人に語った言葉を信じようとする」ことを踏まえた対応などは、人によっては戦略的過ぎると感じるのかもしれませんが、様々な相手に寄り添うためには相手に合わせた様々な過程もあるのだろうと思います。ただし、「何のために」という軸がきちんとしていないと、表面的で小手先の戦略になってしまいます。

私の軸は?

私はこれまでの授業の中で、授業のやり方に向かい合うこととなったきっかけをいくつも頂いています。決して義務感や危機感だけでなく、期待感も大いに感じながら勉強と実践を続けてみています。でも『学び合い』についてまだまだ理解できていません。

・・・なぜ「理解できていないと感じるのだろう」と少し考えてみました。2つ理由があって、1つはまだ他の人に『学び合い』について十分に説明できる自信がないこと。もう1つは、質問や疑問がまだあまりないこと、かと。

全6章のうちの半分が終わりました。後半も楽しみです!

『学び合い』の子ども観・先生観(みんなで取り組む『学び合い』入門 第二章の感想)

みんなで取り組む『学び合い』入門 (THE教師力ハンドブック)(西川純先生 著)の第2章を読んでの感想です。1つ前の記事の続きです。

第2章「悩みも迷いも受け止めて!子どもとの接し方」

『学び合い』が上手くいかなくなったときのチェックポイントや対処の仕方、子どもが悩みを訴えたときやクラスの雰囲気が悪いときの対応の仕方や考え方などについて書かれています。

感想:『学び合い』の子ども観・先生観についての章

 先生が子どもをどう捉えるか、そして先生が自分自身をどう捉えるか。

そして子ども観として、個から集団へのシフトの提案。

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みんなで取り組む『学び合い』入門の第一章を読みました

みんなで取り組む『学び合い』入門 (THE教師力ハンドブック)(西川純先生 著)の第一章を読んでの感想です。

第一章「タイプ別に違いがある?校長の協力を得るために」

これまでの授業とは目ためのかなり異なった『学び合い』の授業を実践する上で、学校のトップである校長先生の協力をどう得たらいいのか、経営学も交えつつ組織やリーダーについて解説されています。

正直に言うと、フリーランスで非常勤講師の私には、第一章はあまり関係ない内容かもしれないと思っていました。

社会で活動するための大切な知識

第一章は、組織、そして社会の中で何らかの活動をするときに役立つ知識です。

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